第三部 資本主義の終わり

第三章 資本主義の現在

資本主義社会は誕生から現在まで基本的に変化していない。ということは、利潤率低減の法則により、利潤率は刻々と低減しているのである。

現在の利潤の多くの部分は特別剰余価値である。知的財産権、ブランド(これらは特別剰余価値である)の重視はその結果である。特別剰余価値の有無により、企業業績は激しく乱高下する。生産力の増大、資本間の競争の激化により、特別剰余価値は、絶えず消失の危険に直面している。

絶えざる技術革新が、資本主義の存続を、かろうじて保っている。

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